![]() |
![]()
旅チャイナ(トップ)|チベット青蔵鉄道|チベット入域許可書|カイラス倶楽部| <河北省・邯鄲>
邯鄲は中国のなかでも特に古い都である。それだけにこの町にちなんだ故事熟語が多く今に伝えられている。「奇貨おくべし」。そう、秦の始皇帝が生まれたのは邯鄲であった。「邯鄲の歩み」、「邯鄲の夢」などというのもある。 盧生という若者が都で科挙の試験を受けた帰途、邯鄲の旅籠で道士に出会う。貧しい身の不幸を嘆く盧生に道士は袋の中から枕をとりだす。それに枕し、うとうとすると枕の両端の穴が広がり明るくなる。盧生は起き上がりその穴の中へ入ってゆく。そこから、波瀾万丈の人生が始まる。科挙に合格し出世の道を歩み天子の寵遇を受ける。が、やがて讒言により左遷される。そんな栄誉と恥辱の極みを何度か繰り返しながら一生を終える。
(中日新聞・東京新聞の2002年3月17日日曜版に掲載)
![]() |
|